「理学療法士と作業療法士って何が違うの?」
という質問を、高校生の方からよく受けます。
作業療法士とは英語でOccupational therapistと言います。
このoccupationとは、職業・業務、(楽しみまたは日常生活の一部としての)時間の費やし方、気晴らし、従業、(土地・家屋などの)占有、居住
(地位・職などの)保有、占有期間、占領という意味です。
すなわち作業療法士とは、皆さんにとって人生を占有するほど大切なことやものに対してリハビリをします。
皆さんにとってそれほど大切なものは何ですか?
僕は登山にキャンプに、旅行に…
もちろん仕事も大切です。
障害を持っても、こんな大切なことやものを再度できるよう、または形を変えてできるようにするのが作業療法士の仕事なのです。
そのために身体的なリハビリもします。ここは理学療法士と似ていますね。
しかし作業療法士は身体的なリハビリだけでなく、日常動作や行為、または余暇活動までできるようにリハビリもします。
大きな視野で捉えるのが特徴的ですね。
分かりやすく言うと、歩けなくなった方がいたとします。
その方がもう一度歩けるようにリハビリするのが理学療法士だとすると
もう一度歩けるようになり、趣味の旅行を楽しめるようにリハビリするのが作業療法士の仕事です。
そのため、身体的なことや精神的な面はもちろん、日常生活の様々な動きやその方の大切な趣味での動きも知っていなくてはなりません。
そのため、作業療法学科3年生の授業で「鍬をふる動作」の分析を行いました。
臨床では、もう一度畑仕事がしたいと言われる方も多くいらっしゃいます。
鍬を振る時に、どのような関節がどのように動き、どの筋肉が収縮し、支持基底面がどのように変化するか…
作業療法士が知っていないとアプローチできません。
どうですか?
Occupational therapist(作業療法士)がイメージできましたか??
作業療法学科 廣瀬 武
本校の桜も花開いてきた4月4日、入学式が挙行されました。
皆さん、期待に胸を膨らませ入学されてきました。
何より好天に恵まれてほっと一息。
皆さんの日頃の行いが良いのでしょうね。
ここで新入生を担当する担任の教員は、ここで1年生の名前を読み上げます。
学生も緊張していると思いますが、実は教員も緊張しているんです。
呼び方を間違えないように…声が震えないように…
在校生は各自係りの仕事を全うしました。
与えられた役割をしっかりと行う。これら将来働くうえで、とても重要となります。
どんな機会でも学ぶことは多くあります。
新入生の皆さん、知識や技術は当たり前ですが、責任ある大人になるためにも様々なことを学んでいきましょうね。実りある2年・3年でありますように。
授業についていけず、悔し涙を流したことも。
実習で悩んで、一緒に対策を考えたことも。
試験勉強に一緒に悩んだ日も。
今となってはすべては懐かしい思い出です。
もちろん、厳しいことも言いました。それは作業療法士として働く厳しさを知っているから。
すべては今後の成長を願ってのこと。
みんな素直に受け止め、見違えるほど立派に成長してくれました。
サンビレッジ国際医療福祉専門学校では3月17日に卒業式が挙行されました。
卒業式後の記念パーティでは、卒業生から花束をもらい、こんな言葉もいただきました。
「先生、いままで本当にありがとうございました」
短い言葉です。
でも、こんなにも涙が溢れてくるものなんですね。
親御さんにも「泣かないように決めてたのに…本当にありがとうございました」
と涙ながらにお言葉を頂きました。
こちらもやっぱりもらい泣きしてしまいます。
でも忘れてはいけません。
いまやっとスタートラインに立ったのです。
みなさんの今後の活躍を期待しております。
悩んだらいつでも母校に相談に来てください。
作業療法学科 教員 廣瀬武
作業療法学科の3年生は、国家試験までいよいよ1週間!
今日は3年生の国家試験激励会が行われました。
3年間様々な勉強をしてきました。
初めて聞くような難しい医学用語を覚え、身体や精神の構造なども勉強し、様々な実習でも多くのことを学んできました。
そんな3年生を激励し、そしてリラックスしてもらうのがこの激励会です。
作業療法学科の教員から激励のために様々なプレゼントも!
「この学校で、ここまで来れてよかった…」
と思わず涙する学生もいて…
みんなに出会えてよかったと心の中で思いながら、カメラ越しに感動してしまいました。
さあ、胸を張って国家試験に挑んでください!!
私たちも応援しています!
作業療法学科 廣瀬武
介護福祉学科・作業療法学科の合同授業が2月1日に開催されました!
なぜ他学科と授業を??
それぞれ違った専門性を学んできた学生たち。
来年は現場で様々な職種の方と働くのです。
そこで同じ動画を見て、それぞれの専門性の違いに気づいてもらうための授業です。
医療福祉現場では、多職種連携がうたわれ、自分の田門性だけでなく、共有する能力が求められます。
その時代の流れに合わせ、サンビレッジでは学生の間から連携を体験できる授業があります。
動画をみて、他学科とディスカッションすることでいい学びが得られました。
来年、それぞれの場所で、力を発揮していただけると嬉しいです。
作業療法学科 廣瀬武