少し前の話になりますが、作業療法学科1年生で9月26日に基礎作業学実習(写真)が開講されました。
講師は写真家の平井慶祐氏。
NEWS ZEROの「ZERO human」でも特集された方です。
「なぜ写真家が医療福祉の教育現場に?」と思う方も多いと思います。
実はこの授業、多面的な物の見方を学んでいただけるよう写真撮影を通して、視野を広げてもらうことも目的としています。被写体に対して、いつもの目線から写真を撮影しても大きく代わり映えはしません。自分の姿勢を変え、近づいたり離れたり、下から見上げたり上から見下ろしたり、普段しないような見方をすることで新しい気づきや発見があると平井氏はお話しされました。
例えば醤油の空き瓶。
下から覗けば今まで見ていた醤油の瓶とは違って見えます。
作業療法士として患者さんや利用者さんの動作を観察しているときも同様です。
一つの動作や現象を解釈するするとき、「こうだ」と決めつけてしまうことが最も危険な事となります。
常に視点を変えて観察し、患者さんや利用者さんの可能性を引き出す見方が作業療法士には求められます。
そんな視点の変化は、教科書や参考書で学ぶより、作業を通して感じてもらうことが最も効果的だと思います。学生たちは様々な被写体を探し、様々な方向から覗きこんでいました。
平井氏は最後に続けます。
「レジリエンス(Resilience)という言葉はご存知ですか?」と。
「回復力」「復元力」あるいは「弾力性」とも訳される言葉で、「しなやかさ」というように解釈するいいかと思います。いま海外では専門性が高い教育を目指すより、変化し続けられる人こそ社会が求めている人だと言われています。
この変化し続けられる人こそ、視点を変えられる人、決めつけない人、臨機応変に自分を変化させられる人のことだと思います。
地域医療・地域福祉の中で力を発揮することができる人は、まさにそのような人だと思います。
視点を変幻自在に変えられる作業療法士になってもらいたいですね。
作業療法学科 教員 廣瀬武
9月8日・9日と第52回日本作業療法学会に参加しました。
作業療法士は、国家資格を取得して勉強が終わるわけではありません。常に新しい所見や治療手技など、学会に参加して学び続けなくてはなりません。
私たち教員も日々勉強を続けていきたいと思っています。
作業療法学科 教員 廣瀬武
第7回オープンキャンパスを下記の通り開催させていただきます。
時:9月29日(土) 13:15~15:15(開場:12:45)
場所:サンビレッジ国際医療福祉専門学校 北館
当日は学校の概要説明、キャンパスツアー、体験授業、Teatimeでの質問コーナーなどがあります。Teatimeでは実際の在校生の声を聞くことができます。また、学費や入試についてなど様々な質問をすることができます。12:45より開場していますので、ご自由に展示ブースや卒業後の就職先一覧などを閲覧することができます。
各学科の体験授業では、実際に受ける授業がどのような雰囲気で行われているのか、どんな内容を学ぶのかなど様々な事がわかります。
「からだのしくみを知ってモデル機で吸引してみよう!」
従来看護師が行ってきた喀痰吸引。介護福祉士もそのケアを担うことになりました。鼻腔内、口腔内だけでなく気管切開をされている方のカニューレ内部まで吸引を行います。どんな器具を使うの?どんなふうに吸引するの?カニューレを付けたモデル機で実際に体験してみましょう。
「食事動作の体の使い方を観察しよう!」
OTがアプローチする動作の1つに、食事動作があります。食事をするときどんな姿勢をしていますか?体のどこを使っていますか?食べる物によって、お皿や箸・スプーンなど、何を使っていますか?どんな環境で食事をしていますか?食事動作を中心に、食器や道具、環境を作業療法士の視点で観察してみましょう。
「声を出さずに、気持ちを伝えることはできるのか!?」
コミュニケーションには欠かせない「ことば」と「声」。それを失った時、人はどのように、気持ちを伝えたらよいのでしょうか。ジェスチャーを使う、文字を書くなどの方法以外にも、実はたくさんのコミュニケーションツールがあります。それらを駆使し、相手に気持ちを伝えてみましょう!
となっております。
また、こんな方にサンビレッジのオープンキャンパスはお勧めです。
①もうなりたい職種が決まっていて、どの学校が自分に合っているか確かめたい高校3年生の方。
②まだ、なりたいものが見つからず、介護福祉士・作業療法士・言語聴覚士の仕事について知ってみたい高校生・中学生の方。
③医療・福祉の仕事に興味のある方。
④仕事を辞め、今後手に職をつけ、働いていきたい社会人の方。
⑤自分のお子様に勧めたい仕事を探している保護者の方
①ホームページから
「Opencampus申し込み」から必要事項を入力の上、お申し込みください。
なお、ホームページからのお申し込みは、当日朝まで受け付けております。
※土日祝日にお申し込みいただいたメールにつきまして返信できない場合がございますが、受け付けておりますので安心してご来校ください。
②お電話から
0585-45-2220(サンビレッジ国際医療福祉専門学校)
お電話での申し込み締め切りは9月28日(金)17:15までとなっております。
ぜひお申し込みください。
詳細はバナーをクリックしてください。
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作業活動を介してリハビリテーションを行う作業療法士。
様々な作業活動を行うことができ、それに加えその作業活動を分析する力も求められます。
その分析は身体の運動のみに限局されるものではなく、精神活動にも及びます。
そんな作業体験と分析を行う基礎作業学実習が、作業療法学科1年生の科目で開講しました。
今回は湯飲み作り。紐作りという工法で作成してもらいました。実際に指がどのような運動をして成型をしていくのか、、左手はどのように轆轤(ろくろ)を回すのかなどなど、作成後はレポートにまとめていきます。
使用した粘土は、サンビ校のある岐阜県原産の「美濃赤土」です。そんな粘土もすぐに使用することはできません。十分に練り、粘土を柔らかくしておく必要があります。先ほどの湯飲み作りとは、全く違う粗大な運動となり、強い筋力を必要とします。
すなわち、陶芸と言ってもその工程工程で、必要な身体能力は変化してきます。
このことがレポートにどのように記載されてくるか楽しみです。
作業療法学科 教員 廣瀬武
作業療法学科2年生が検査実習を終え、実習で経験してきたことを発表しました。
検査実習は、検査手技を実際の現場で実践し、経験するための実習です。
この実習は、臨床経験を多く積み、地域社会で即戦力となる作業療法士になるために行う、本校オリジナルの実習です。
検査実習前に2年生は、自分の課題について振り返ったり、検査実習の目標を立て、その目標に向けて計画をして実習に挑みました。
実習を終えて自分たちの経験してきたことを発表する姿は、実習前の学生と比べると言動に落ち着きを感じます。
また、発表を聞いている学生も自身の経験を踏まえた質問をするなど、お互いに学び合う姿勢に教員としても、とても嬉しく思います。
今回の検査実習で経験したことを、これから学ぶ勉強や実習に是非活かして欲しいです。
作業療法学科 教員 今井勝紀