1月 17, 2018 カテゴリー: 言語聴覚学科ブログ
小さな子どもが「さかな」とうまく言えなくて「たかな」と発音してしまったり、
「ジュース」を「じゅーちゅ」と発音してしまったり…誰しも聞き覚えがあるのではないでしょうか?
小さな子どもは発音(専門的には構音といいます)の機能が発達途上であるため、正確に発音できないのは仕方ありません。
ですが、この発音の誤りが成長に従って治らず、習慣化されてしまったときに「機能性構音障害」と呼び、私たち言語聴覚士がその治療に関わっていくことが多いのです。
言語聴覚学科1年生は、その機能性構音障害の授業で検査の演習を行っています。
この日は実際にお子さんの検査をさせていただきました!
こうやって仲間以外の方に検査をさせていただくのは初めての経験です。
最初はちょっと緊張・・・。
お子さんの興味を引くのも難しいです。
今回検査を実施しない学生は
隣の観察室から見学させていただきました。
マジックミラーになっているので、
お子さんがこちらを気にすることなく
検査を続けることができる設備が整っているんですよ。
順番を待つ学生たちも、お子さんと検査をしている仲間の様子を見守ります。
自分が演習を繰り返し行うのも大切ですが、仲間の演習を観察し、そこから学ぶこともとても多いのです。
よく頑張ったね~♪
1年生は秋頃からいよいよ本格的に専門科目の学習に入ってきました。
最初はテキストの内容を理解するだけで必死だった学生たちが、段階的に学習を重ね、
こうやって実際にお子さんの前で検査を行えるようになってきました。
心なしか学生たちの表情も、頼もしくなってきたような・・・。
それでも、病院や施設で検査や訓練を行えるようになるには、まだまだ遠い道のりです。
1つ1つ階段を昇って、胸を張って患者さんの前に立てるように・・・。
頑張れ、1年生!!
言語聴覚学科 教員 森和歌子