こどもから高齢者までの発達やコミュニケーション、
たべることの障害に対して支援ができる、
確かな知識・技術をみにつけた言語聴覚士を育成する。
言語聴覚士として社会に羽ばたくためには、様々な対象者の評価を行い、適切な訓練方法を考え、それを実施する力が不可欠になります。各学年において病院・施設での臨床実習を行いますが、その実習だけでは十分な経験を積むことはできません。言語聴覚学科では1年次から関連・協力病院や施設で様々な演習や実習を行い、座学での学びをもとに専門的な技術の習得を目指します。
言語聴覚士として評価・訓練を行うために、知識や技術だけでなく、対象者の立場や心情を深く理解し、相手に寄り添う力が求められます。また、よりよい支援を行うために、さまざまな専門職と連携して情報交換を行い言語聴覚士としての考えを的確に伝える力が必要です。病院・施設での演習では、単に言語聴覚士としてのスキルを習得するだけでなく、対象者との対話や交流体験を重視しています。また、現場スタッフ等とのやり取りを経験しながら“活きたコミュニケーション力”を養います。さらに、実習後には報告会を実施して、実習先での学びや気づきを教員や仲間に伝えあい、ディスカッションをしながらお互いの学びを深めていきます。このような取り組みを通じて、対人援助職に必要なコミュニケーション能力を3年間でじっくり育成していきます。
国家試験対策では、担当教員制を導入し、一人ひとりの課題に向き合いながらマンツーマンの指導を国試直前まで継続的に行います。早い時期から模擬試験(4回/年)を実施し、試験が終わるごとに個人分析表作成して弱点克服に向けたフィードバックを行います。また、秋からは国家試験のポイント解説や過去問演習を中心とした特別授業(セミナー)を行い合格へと導きます。言語聴覚士になるためには国家試験に合格しなければなりません。3年間で学んだ幅広い内容に対応するためにも計画的な準備が必要となります。そのため、学習面のみならず心理的なサポートも大切にし、個々の特性に合わせたきめ細やかな指導を行います。
言語聴覚士には、言語聴覚療法についての高度な専門性が求められる他、対象者の心の動きを理解し、他職種と連携を図って動く力が必要です。言語聴覚学科では、様々な指導を通して、医療福祉の現場で果たす役割や求められる行動に対して、豊かな想像力を働かせることができる言語聴覚士を育てます。
座学で集中して考える大切さと、演習で実習して学ぶ楽しさ、どちらも活かした授業スタイルを展開します。
当院は、地域の中核病院として、小児から高齢者まで幅広い年齢層および疾患に対して常に適切な対応が求められています。そのために、言語聴覚士にも、新しいことを学び続ける力とコミュニケーション力が欠かすことのできない重要なものとされています。そこで、サンビレッジの実習生には、言語聴覚士の仕事の魅力や連携の大切さを学んでいただけるよう様々な機会を提供しています。その結果、実習後も、失語症友の会などの患者会活動や地域の研修会に積極的に参加してくれています。しかも、サンビレッジは、地域に開かれた、また地域に貢献できる言語聴覚士をめざしています。増え続ける言語聴覚療法希望の方々に応えてくれるものと期待しています。
1.「本校に入学した動機を教えて下さい」
私は、高校3年生の時、介護福祉士の国家試験を受験したのですが、当時の先生がマンツーマンで教えて下さり合格することができました。
サンビ校の国家試験対策は、一人ひとりに担当教員がついて1対1での個別指導が受けられると知り「これだ!」と思いました。
また、リハビリセンター白鳥や新生苑など関連施設があり、そこで授業が行われることも魅力でした。
学生時代から利用者さんや職員の方との関わりを経験できることは、卒業後にすぐ現場で活かされることに繋がると思います。
2.「入学前のイメージと違ったところは?(勉強について)」
高校時代のようにテスト前に一気に短期間で覚える暗記だけの勉強法では、理解できないことがわかりました。医療に関する専門用語は難しいからこそ、意味をきちんと理解していないと記録も書けません。できるだけ授業後にノートをまとめ、わからなかったところは友人や先生に聞くなど、その日のうちに理解ができるよう努力をしています。改めて日々の積み重ねが大切だと感じています。ディスカッションの機会が多いのも、医療・福祉の学校ならではですね。意見を交わすことで自分には無い考え方や、新しい気づきを得る事もあり刺激になります。将来、医療・福祉の現場で働く上ではとても大切なことだと思います。
3.ひとり暮らしについて
入学当初は、掃除や食事をつくることもままならず、慣れない一人暮に苦戦していました。今は、週末に食事を作り置きして平日食べるなど、少しは要領よくできるようになったんじゃないでしょうか(笑)。自分の生活向上力にもつながっていると思います。
1.サンビ校での学校生活(1年を過ぎて)の感想は?
2年次の評価実習から帰ってきた後に、学校で学んできたノートを見返してみると「あぁ、こういうことだったんだ。」と、改めて気づかされることもあって、まだまだ自分の勉強不足を痛感しています。以前、訪問リハビリで活躍されている言語聴覚士の訓練を見学したことがありました。その時から「本当にSTを必要としている患者さんのご自宅へ出向いてリハビリをしてさしあげたい」と、思うようになりました。地元の地域に必要とされる言語聴覚士の働き方に憧れています。
2.勉強はどうですか?(普段の勉強方法)
4月から国家試験対策として小テストが始まりました。そこで解ける問題が何問かあると、とても嬉しくなりますね。今まで学んできたことが自分のためになっているなと実感しています。7月から始まる臨床実習を控え、不安もありますが、まずは目の前の課題や目標に向けて一歩ずつ進んでいきたいと思います。幼いころから続けている競技太鼓が今の私のストレス発散方法です。
3.後輩のみなさんへメッセージ
私には後悔していることがひとつあります。前回の実習で、患者さんと積極的に関わることが満足にできなかったことです。
もっと学ぶ期会がたくさんあったはずなのに、もっと色々なことが経験できたはずなのに、なぜ自分から飛び込んでいかなかったんだろう…。
貴重な時間を活かしきれなかったことを悔やんでいます。なので、次の臨床実習では、探求心をもちつづけ積極的に取り組んでいきたいと思います。みなさんも積極性や探求心をもちつづけて後悔の無い学生生活を送って下さい。
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