介護福祉学科ブログ
2018年11月17日 (土)
11月19日から始まる実習に向け、介護福祉学科1年生に、実習記録の書き方の講義を行いました。
ふれあいタイムの後にも毎回記録を書いてきましたが、さらに3つの視点(環境面、身体面、精神面)を考えながら記録を書くことに取り組みました。
講義で使用したのは、卒業生が書いた記録です。今回は一部を抜粋して、考えてもらいました。
【状況】
数珠作りを行った。石の玉ではなく、木の実を使用した。
【考察】
Tさんは、初め楽しく行っていたが、穴にうまく糸が通らず途中で諦めてしまった。
この文章を、この7カ月学校で学んだ知識の中から、3つの視点で深めてもらいました。
環境面・・・集中できる環境なのか、机・椅子の高さなど
身体面・・・筋力が低下して針が保持できない、白内障などの視力の問題、男性だったからなど
精神面・・・楽しくない、達成感がない、集中力の低下など
今回挙げたのはほんの一部ですが多くの考えが出てきました。この7カ月で知識が深まり考える力がついてきたようです。
実はこの記録を書いている時アクシデント?がありました。
それは、【状況】の中に出てきた『木の実』についてです。
学生からイメージができないと・・・。 あーそうか・・・。と
口頭で説明はしましたがやはりイメージができないようです。
クラスメートが、自宅に生えているジュズダマを持って来てくれました。現物を見る事で「確かに高齢になって糸を通すのは大変」と実感できました。
これも、学びですね。
介護福祉学科ブログ
2018年11月15日 (木)
介護福祉学科1年生が、リハビリセンター白鳥で入浴実習体験をさせて頂きました。
施設で実際に使用する物品を使わせて頂き、現場の職員さんの指導のもと入浴体験をすることで、よりリアルに学ぶことができました。
・実際には、服を着て入浴をするわけではないのでプライバシーには気をつけ、利用者と関わりたいと思います。
・他人にやってもらうと気持ちがいいと感じる部分もあるが、いつお湯をかけられるか、かゆいところがあっても言い出せない、と気を使うことが多くあった。
・想像していたより、体力を使うし大変だった。だからこそ利用者にも負担がかかるので、手早く、丁寧に行うことが大切だと学んだ。その為には体調確認や表情の観察は重要な事だと学んだ。
・お風呂に入る効果は、リラックスと清潔を保つためだが、体験を通して恐怖に感じる事もある事が分かった。利用者の気持ちを考えながら介助を行いたい。
・介助する時は細心の注意を払ってと抗議で学んだが、実際の現場で学ぶ事でその意味の深さを知ることができた。
・シャワーチェアーで湯船に入る時恐怖を感じた。その時声をかけてもらえるだけで安心できた。声掛けの重要性を学んだ。
などと、体験することで多くの学びが得られました。
今回、学生が学ぶにあたり、施設の協力がなくては実施の現場を体験できませんでした。近隣に母体の施設があるという強みを活かした講義でした。
言語聴覚学科ブログ
2018年11月14日 (水)
今年のふれあいタイムのでは、ちぎり絵や壁飾りを作成したり、楽器を作成して歌唱したりとバラエティに富んだレクリエーションを考えて実践してきました。
実習が終わって一週間、今日はその報告会でした。実際の現場で、利用者さんと関わることの楽しさだけでなく、厳しさや難しさも実感した6週間になったのではないでしょうか。
私たちは対人援助職です。援助する側と援助される側の関係は、信頼関係の上に成り立っています。
そして、その信頼は、相手の立場になって考え、相手の思いに配慮をすることによって築かれていくものなのです。
この学外体験実習の経験は、次の臨床評価実習においてもきっと役に立つ経験になるとと思います。
次に向けて頑張ろう2年生!!
言語聴覚学科 教員 森 晃雄
言語聴覚学科ブログ
2018年11月14日 (水)
食べることは生きること。
毎日元気に学校へ通い、仕事をして、趣味活動や遊びをして…
そんな盛りだくさんな生活を送る私たちでも、食べることは日々の中で大切な楽しみの1つです。
ましてや病院や施設で暮らす高齢者の方々にとって、おいしいものを食べることどれほど楽しいことでしょうか。
しかしながら病気や加齢のために嚥下障害となり、何でもおいしく食べることができなくなる方も多いのです。
私たちSTはそんな飲み込みに問題がある方々に様々な支援を行っています。
言語聴覚学科3年生が毎年行う演習の1つに、「嚥下食調理実習」があります。
今年度のテーマは「デザートビュッフェ」。嚥下障害がある方々は、施設や病院で提供されるおやつもプリンやゼリーばかりになりがちですが、そのような方々も一緒に楽しめるようなデザートビュッフェの企画を行いました。
各グループ3品+ドリンクをメニューから考え、レシピを検討し、当日の調理に備えました。
やわらかいプリンケーキ、舌で押しつぶせるように豆腐を使って作った白玉だんごのぜんざい、マシュマロをを混ぜてふわっとした食感を出したチョコムース、丁寧にいちごの粒を取り除いてなめらかにつくったプリン・・・。
どれもやわからさ、のど越しに工夫した一品がそろいました!!
さていただきますの時間。今回は事務の窓口でいつもお世話になっている山代さんにも登場していただき、
一品ずつ説明を聞いてもらい、試食していただきました。
STは対象となる方にとって適切な食形態を検討し、それをより安全に食べていただけるよう様々な職種の方と連携し、意見を交わしながらより良い方法を提案します。
現場に出てからSTが嚥下食を実際に作ることはほとんどありません。それでもたくさんの方々がおいしく、楽しく、安全に食べることができるよう、調理という視点から工夫をしたこの経験は、将来何を食べてもらえるか考える側になったとき、きっと役に立つはずです。
心なしかいつもの授業よりも楽しそうで、キャッキャッと明るい声が飛び交った家政学実習室。
この実習で得たものが自分たちの「おいしかった」「楽しかった」という気持ちだけで終わらず、いつか出会う多くの対象者の方々に、たくさんのおいしく楽しい気持ちを伝えていってもらえると嬉しく思います。
(言語聴覚学科 森和歌子)
作業療法学科ブログ
2018年11月14日 (水)
作業療法士は様々な義肢や装具を調節したり、スプリントの作成をしたりします。
疾患の知識だけではなく、力学的観点からこれらの装具やスプリントの構造を理解しておくこが求められす。
さて今回、どのような装具がどのような疾患に適応になるのか、などを学ぶ講義「義肢装具学」が開講しました。
頸椎の固定装具や体幹の固定装具を実際につけてみて、どのように免荷されているか、その原理を学びました。
また肩関節や肘関節周辺の筋力が低下された方に適応されるスプリングバランサーも実際に操作しました。
そして今回、脳血管障害などで手指が開かない方などに適応されるスパーダ―スプリントを作製しました。このスパイダースプリントの原理は簡単です。形状記憶の鋼線を使用して、元の戻ろうとする復元力を利用して手指の伸展を促します。
作業療法学科2年生は作製工程の説明を受けて、作製していきました。
単純に構造ですが、とてもよ意働きをするこのスプリント。
さっと作れる作業療法士になっていただけることを期待しております。