社会福祉法人新生会は飛騨市と介護人材の育成に関する協定を結びました。正式名称は「地域若手介護人材育成に係る連携協力に関する協定」といいます。2017年7月26日に飛騨市役所にて記者発表が行われました。
飛騨市は人口2万5千人、高齢化率36%です。介護問題の解決が急務です。介護の専門性を十分学び、質の高い介護サービスを提供できる人材がどうしても必要です。
そうした人材を継続的に育成するために、飛騨市と新生会は、互いに連携・協力することで合意しました。目指すところは、「飛騨市の若者が、高校卒業後、サンビ校で2年間みっちり勉強して質の高い介護人材となり、飛騨市に帰って地域の介護を担う即戦力として、リーダーとして活躍するようになること」です。来年4月の入学者から適用されます。「飛騨市からサンビ校へようこそ!」
学校長 小林 月子
作業療法学科1年生は、入学してはや3か月が経過。
高校までとは違った専門的な学習が始まりました。
初めて学ぶ分野に右往左往しながらも、この3か月間で自分なりの勉強方法を身に着けたと思います。
筋の走行は暗記するのではなく、立体的に理解する必要があります。そのためオーソドックスな方法ですが、一つ一つ骨格の絵に着色していき、重なりを理解していく方法が一番です。
時折グループ内でも、教員ともディスカッションしながら、1年生は楽しそうに理解していました。
さて、作業療法学科2年生は、7月末から8月頭にかけて、岐阜県内の病院で1週間、検査方法のみを練習する検査実習にいきます。この検査にはバイタルチェック、関節可動域検査や筋力検査、認知症の検査などが含まれます。
2年生は実習モードで練習を重ねていました。みなさんいい表情をしています。
意味ある実習になることいいですね。教員一同、応援しています!さあ、作業療法士の卵たちがんばれ!
作業療法学科 廣瀬 武
去る7月15日、サンビ校のある池田町中央公民館にて『支え合い☆助け合いフォーラムまるっといけだ(VOL.2)』が開催されました。
「再発見!池田町の魅力“ここが好き池田町の未来」をテーマに、介護福祉学科1年 松下あかりさん、作業療法学科1年 森比奈子さん、言語聴覚学科2年 根本恵里さんの3名が、サンビ校のプレゼンターとして登壇しました。そして「いつまでも元気で自分らしく生きるために!」“予防”という観点から、それぞれ作業療法・言語聴覚療法・介護福祉を学ぶ学生の立場として、時に自分の経験や家族の話を交えながら発表をしてくれました。
また、いつまでも自分の口からおいしく食べることができるよう喉や口の筋肉を鍛える方法として、パタカラ体操を紹介したのですが、当日、参加していた会場の皆様にもこの体操をやって頂き、公民館はさながら大きな“教室”のようでした。発表者と会場が一体感に包まれた瞬間に感じました。
全体として「池田町を福祉・リハビリのまちにしたい!」という3名の強い思いが伝わる素晴らしい内容だったと思います。彼女たちは「これからも医療・福祉を一生懸命学び、地域の役に立てる専門家になりたいです。」と力強く宣言してくれました。うれしい限りですね。
言語聴覚学科 教員 森 晃雄
今年の2年生のクラス目標は「全員進級」!みんな頑張っています。昨年度に引き続き、授業前に朝の学習会を行っていますが、今年度は、復習を目的とした取り組みを行っていますのでご紹介したいと思います。
人間は勉強して覚えたことが、2日も経つと30%程度しか頭に残っていないという事実をご存知でしょうか?
ドイツの心理学者エビングハウスは、記憶を数量的に測定して忘却曲線を考案しました。(下図)
これを踏まえて、今、言語聴覚学科2年生が毎朝取り組んでいることは、“自分テスト”です。前日に自宅で勉強したことを、朝の学習会でテスト(所要時間は10分間)を行います。
この取り組みのポイントは、テストを自分自身で作成すること!
例えば、失語症の授業で定義を習ったとします。その日の夜、自宅で復習して定義を覚えたとします。次に、自分で「失語症の定義を述べよ」というようにテスト問題を自作するのです。そして、次の朝にこの自分で作成したテスト問題を自分自身で解いてみるのです。
目的は覚えた記憶を定着させること!
どうですか?この方法。記憶を定着させるにはうってつけの方法かと思いますこのやり方は、他にもメリットがいっぱいありますが、この続きはPARTⅡでご紹介しますね。
言語聴覚学科 教員 森晃雄