平成29年10月16日(月)~20日(金)18:30~
『里見まさとのご町内探訪』で
サンビレッジ国際医療福祉専門学校での高齢者体験が放映されます。
内容は別のブログで・・・
ぜひご覧ください。
ずいぶんと秋らしくなってきた今日この頃。
サンビレッジ国際医療福祉専門学校の作業療法学科では谷合義旦先生の授業が開講しました。
実は日本作業療法士協会の名誉会員である谷合義旦先生。切断や義肢に関しては日本のパイオニアなのです。私が学生のころから外部講師としてサンビレッジ国際医療福祉専門学校に教えに来ていただいております。
谷合先生の熱意ある授業が展開されていきます。
学生にとって初めて触れる義肢。皆さん非常に興味深く聴講していました。
不慮の事故によって腕を失う方は少なくありません。そんな方が義肢をつけ、もう一度その方らしい生活を送れるためには作業療法士の力が必要です。谷合先生がよく言っておられました。「使ってもらえる義肢が必要です」どこまでもその方のための義肢を考えておられる先生です。
学生の頃の私は、そんな先生の考え方に非常に共感したことを覚えています。
在校生もそんな先生の思いや知識を十分の感じてもらい、学んでいただければと思います。
サンビレッジ国際医療福祉専門学校の作業療法学科の外部講師の方々は非常に有名な方が多く来られます。
ここでしか学べないことがたくさんあります。
在校生の皆さん、立派な作業療法士になってくださいね。
作業療法学科 教員 廣瀬武
9月22日にデンマークセミナーが開催されました。
バンク・ミケルセン記念財団理事長の千葉忠夫氏が基調講演を行ってくれました。
千葉氏は「世界一幸福な国デンマークの暮らし方」などを執筆しています。
また、ニュースや新聞でも取り上げられていましたが今年の6月19日にデンマークを訪問された皇太子さまに北フュン国民高等学校を案内された方です。いわずと知れた世界で一番の福祉国家デンマーク。そのデンマークで介護福祉士の仕事、作業療法士の仕事、言語聴覚士の仕事の話。また日本との違いなどもお話ししていただけました。
また、デンマーク・北フュン島市在宅介護部長のアネッテ・クリステンセンさんから実際のお話を聞かせていただきました。
公演後は学生とのTeatime。
サンビレッジ国際医療福祉専門学校では、海外の医療福祉を学べる機会を多く企画しています。
作業療法学科1年生は揖斐川町坂内地区で授業を行いました。
毎年この授業を行ってくれるのはプロカメラマンの平井慶祐さんです。
現在は東北で写真家として活躍されています。そんな平井慶祐さんの授業ではお題が出されます。
今回のお題は「面白いものを撮影しよう。ただし、シャッターを押せるのは3回まで」自然豊かな坂内地区を学生たちがカメラを持って歩きます。
きれいに刈り取られた田んぼ、道端に伸びるミョウガ。人々が生活する空間を3回しかないシャッターチャンスを求めてアンテナを張り巡らします。現在はとても便利な時代になりました。自分がアンテナを張らなくても、外から簡単に情報が入ってくる。これでは作業療法士にとって必要な「情報収集の力」や「気付く力」は育ちにくくなります。この授業を通して、そんな力が伸びてくれればいいなと思います。
平井さんは続けます。
「楽しいものを探すとき、視点を変えてみて!」
「真上から見たり、真下から見上げたり!そうすると今まで見えなかったものが見えるかもしれないよ。」
ただ見るのではなく、自分から楽しいものを探し求め、自分から動き、多面的に物事を見る。
写真も医療福祉もまったく同じことなんだなと気づかされました。対象者を多面的に見て、小さな変化に気づくアンテナを張りながら作業療法を提供していく。とても大切なことです。
学生は授業での勉強より一生懸命学んでいたように感じました
私のベストショットはこの写真。
どんなところで働いてもみんな見てますからね。お宅に上がる時は必ず靴をそろえる。当たり前ですが、そんなことがしっかりできている作業療法学科1年生、様々な学びを通して、良い作業療法士になってください。
作業療法学科 教員 廣瀬武
作業療法士はその方の大切なものをもう一度できるように支援する仕事であると、以前記事に書きました。
しかしそれ以外にも精神的・身体的に治療の手段として、作業活動を提供することもあります。
今回そんな作業活動の一つとして、作業療法学科1年生時は基礎作業学という授業で木工を行いました。作業療法学科1年生の木工をクローズアップします。木工では将来就職してから使用する治療道具を作成します。指の巧緻性改善を目指す物や、感覚入力を増やすものまでさまざまな用途のものがあります。あまり固定概念にとらわれず、学生のアイデアを木工に取り入れいい作品を作ってくれればと思います。
しかし、実際に木工を行ったことが無い学生が半分以上。まずは道具の使い方から学んでいきます。
「ノコギリの刃は縦引きと横引きがある。」
「カンナの刃の出を調節するにはここをたたく」
などなど。
じつはこれ、作業療法士の国家試験でも問われます。1年生には実際にカンナを分解・組み立ても行ってもらいました。
皆さん楽しそうにカンナの刃を調節し、どれだけ薄く削られるか挑戦していました。
私は幼少のころ、木工が大好きな祖父から道具の使い方を教えてもらいました。その頃にカンナの刃を下にして置いたり、はさみを開いたまま置いておくと叱られたのを覚えています。そんな経験も活かし授業中に刃物のリスク管理の重要さも伝えていき、最終的には将来医療・福祉現場で様々なリスクに対し、管理がしっかりとできる作業療法士になっていただきたいと思います。
作業療法学科 教員 廣瀬 武