今年の2年生のクラス目標は「全員進級」!みんな頑張っています。昨年度に引き続き、授業前に朝の学習会を行っていますが、今年度は、復習を目的とした取り組みを行っていますのでご紹介したいと思います。
人間は勉強して覚えたことが、2日も経つと30%程度しか頭に残っていないという事実をご存知でしょうか?
ドイツの心理学者エビングハウスは、記憶を数量的に測定して忘却曲線を考案しました。(下図)
これを踏まえて、今、言語聴覚学科2年生が毎朝取り組んでいることは、“自分テスト”です。前日に自宅で勉強したことを、朝の学習会でテスト(所要時間は10分間)を行います。
この取り組みのポイントは、テストを自分自身で作成すること!
例えば、失語症の授業で定義を習ったとします。その日の夜、自宅で復習して定義を覚えたとします。次に、自分で「失語症の定義を述べよ」というようにテスト問題を自作するのです。そして、次の朝にこの自分で作成したテスト問題を自分自身で解いてみるのです。
目的は覚えた記憶を定着させること!
どうですか?この方法。記憶を定着させるにはうってつけの方法かと思いますこのやり方は、他にもメリットがいっぱいありますが、この続きはPARTⅡでご紹介しますね。
言語聴覚学科 教員 森晃雄
サンビ校から歩いて5分のところに、木造の素敵な建物と園庭の大きな遊具が魅力の
池田こども園(保育園からこの春にこども園となりました)があります。
言語聴覚士と聞くと大人の方とのことばや聞こえ、発達に問題のある子どもさんの
指導、訓練も対象としています。
子どもの問題を理解するためには、まず子どもと遊べるようになることが不可欠!
そこで先日、言語聴覚学科2年生が池田こども園に実習に伺いました。
まずは子ども達の前で挨拶!
みんなきちんと正座して素敵です♪
鬼ごっこで全力で走り回ったり…
普段の遊び方を教えてもらったり…
ちょっとゆっくりお話し聞いてみたり💛
同じ年齢の子ども達でも、その子によって身体や言葉、そして心の成長には差があること、
性格もみんなそれぞれ違っていて、それがまた子ども達の魅力に繋がっていること。
学生たちはたくさんのことを学んできたようです。
夏にもう一度こども園に伺う予定ですが、
次回はどんな出会いがあるのか、今から楽しみです!
言語聴覚学科 森 和歌子
『けんこんいってき』と読みます。
「乾」は天、「坤」は地を意味します。また「一擲」とは投げることを指します。
その昔、武将が、自分の運命をかけるほどの大勝負の際、サイコロを投げて天(吉)と出るか、地(凶)と出るか運命を占った中国の故事からきていることば。
今では、天下の覇権を賭けて大勝負に出ることを乾坤一擲と言うそうです。
さて、今年のサンビ祭の全体スローガンは、この乾坤一擲。老いも若きも、男も女も、学生も教員もこの日ばかりは立場や学科の垣根は関係なくスポーツを通じて真剣勝負を行いました。
天下分け目の関ケ原の合戦の再来か?(はたまた世紀末覇者ケンシロウVSラオウか?)
さあ、今年の覇者はどの学科だったでしょうか?
各競技の個別結果は以下の通りです。(一部抜粋)
・「障害物リレー」は介護学科の優勝!
・「大縄跳び」は、若さ爆発で、作業療法学科の優勝
・「ぐるぐるバット」は、面白すぎて言語聴覚学科3年生チームの勝利
・「椅子取りゲーム」では、作業療法学科2年生が優勝しました。
・「バレーボール」は、ガチで介護学科が強し!
・「ジェスチャーゲーム」は、さすがプロです。教員チームが勝利を収めました。
各学科の皆さんおめでとうございました。
そして、総合優勝は…作業療法学科でした。
みんな真剣でした。
みんな笑いました。
みんな盛り上がりました。
そして、最後はみんな一つになりました。
そうです!覇者になったのは、サンビ祭に参加した全員だったのです!!
最後に、実行委員会の皆さん本当にお疲れさまでした。
最後までケガ人無く、無事終えることができたことに感謝を述べたいと思います。
言語聴覚学科教員 森 晃雄
今夏、新しく学校のパンフレットを作成するにあたり、取材協力もかねて卒業生に会いに行ってきました。
彼は地元の基幹病院に就職して今年で2年目の言語聴覚士。新人の雰囲気はもう無く、バリバリ働くセラピストの顔つきでした。
そんな彼に学生時代のことを色々と聞いてみました。
Q.学校生活はどうでしたか?
A.勉強や実習で忙しい毎日でしたが、同じ夢を目指す仲間と互いに助け合った3年間でした。
Q.印象的だった授業は?
A.全てですね(笑)。解剖学や心理学、コミュニケーション障害や摂食・嚥下障害など初めて学ぶことばかりで、授業が終わると疑問を一つ一つ解決するのに必死でした。
Q.学校で学んだことが活かされていると感じることは?
A.体験型の授業が多かったので、人と人との関わり方を早くから学べたことが現場に出てから活かされているように感じます。
インタビューの最後に彼はこう締め括ってくれました。「途中で何度も悩みくじけそうになったけど、周りの友人や先生方に支えられました。」と…。
サンビ校で過ごした濃密な時間は彼を成長させ、今では、病で悩める患者さんを支える側となって頑張っている彼の姿に胸を熱くした瞬間でした。
この続きは新しいパンフレットで。
言語聴覚聴覚学科 教員 森晃雄
日本吃音・流暢性障害学会監事、NPO法人全国言友会連絡協議会理事の横井秀明先生をお招きして、言語聴覚学科3年生に吃音についてお話しをして頂きました。
自らを症例として、前半は当事者でもある先生が言語聴覚士を目指した経緯や資格取得後に、言語聴覚士として現場でどのように働いておられるか。実体験をもとに、ご自身の言語症状や心理状況をユーモア交えながらお話しをして下さいました。また、後半はグループで症例検討を行い、リアリティー溢れる先生のお話しに学生達も釘付けの3時間でした。「吃音の言語症状は氷山の一角であり、言語症状よりも海中に隠れている心的問題こそが吃音の本質である。」という先生の言葉が印象的でした。
言語聴覚学科教員 森 晃雄