4月 27, 2017 カテゴリー: 作業療法学科ブログ, 高校生の方へ
「理学療法士と作業療法士って何が違うの?」
という質問を、高校生の方からよく受けます。
作業療法士とは英語でOccupational therapistと言います。
このoccupationとは、職業・業務、(楽しみまたは日常生活の一部としての)時間の費やし方、気晴らし、従業、(土地・家屋などの)占有、居住
(地位・職などの)保有、占有期間、占領という意味です。
すなわち作業療法士とは、皆さんにとって人生を占有するほど大切なことやものに対してリハビリをします。
皆さんにとってそれほど大切なものは何ですか?
僕は登山にキャンプに、旅行に…
もちろん仕事も大切です。
障害を持っても、こんな大切なことやものを再度できるよう、または形を変えてできるようにするのが作業療法士の仕事なのです。
そのために身体的なリハビリもします。ここは理学療法士と似ていますね。
しかし作業療法士は身体的なリハビリだけでなく、日常動作や行為、または余暇活動までできるようにリハビリもします。
大きな視野で捉えるのが特徴的ですね。
分かりやすく言うと、歩けなくなった方がいたとします。
その方がもう一度歩けるようにリハビリするのが理学療法士だとすると
もう一度歩けるようになり、趣味の旅行を楽しめるようにリハビリするのが作業療法士の仕事です。
そのため、身体的なことや精神的な面はもちろん、日常生活の様々な動きやその方の大切な趣味での動きも知っていなくてはなりません。
そのため、作業療法学科3年生の授業で「鍬をふる動作」の分析を行いました。
臨床では、もう一度畑仕事がしたいと言われる方も多くいらっしゃいます。
鍬を振る時に、どのような関節がどのように動き、どの筋肉が収縮し、支持基底面がどのように変化するか…
作業療法士が知っていないとアプローチできません。
どうですか?
Occupational therapist(作業療法士)がイメージできましたか??
作業療法学科 廣瀬 武