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新入生の方へ 校長 式辞

4月 8, 2020  カテゴリー: お知らせ

医療・福祉の専門家をめざしてサンビレッジ国際医療福祉専門学校に入学された新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。そしてご家族の皆様にも、心からのお祝いを申し上げたいと思います。

今年の新入生の特徴は「多様性」だと言えるでしょう。新入生全体では、男女およそ半々の構成です。年齢は10代から50代まですべての年齢層に分布しています。また、およそ四人に一人が日本以外の国から来た学生です。ミャンマー、インドネシア、ネパール、スリランカ、バングラデシュ、ウズベキスタンの6か国から来ました。「サンビレッジ国際医療福祉専門学校」という本校の名称のとおり国際色豊かな勉学の環境となりました。これからは生まれや育ちや経験の異なる多彩な人たちがサンビ校に集い、机を並べて勉強していきます。その目的は、介護とリハビリのプロになることです。プロとはどんな人のことを言うのでしょうか?たとえばあなた自身やあなたの家族が事故や病気で、歩けなくなった、トイレに行けなくなった、しゃべれなくなった、食べられなくなった、聞こえなくなった、ちょっと前のことが思い出せなくなった、道に迷って家に帰れなくなった、と想像してみて下さい。誰かの助けなしに生活できない状況です。人と会うのが怖いし、生きるのがつらいし、生きる気力を失いそうですね。そんな時に、誰かがちゃんと自分のことを理解してくれればどんなに安心するでしょう。失った能力でなくまだ残っている力を発見してくれて、専門の知識や技術でそれを伸ばしてくれたらどんなに力強いでしょう。きっと「生きててよかった!」と実感することでしょう。介護福祉士、作業療法士、言語聴覚士は、それぞれ分野は違いますが、三つとも、その人の生きる力を引き出し伸ばし、その人らしい生活を実現させるプロです。「自立支援」のプロです。

このプロには知識と技術に加え、もう一つとても大事な能力が必要になります。それは「相手を理解する力、相手の立場に立つ力」です。言い換えれば、相手が今何を感じているか、何に困っているのか、何をしたいと思っているのか等を敏感に感じ取る感受性です。この感受性というアンテナは重要です。そこで受信した様々な情報を他の専門職と共有しながら一人一人に合った支援のプログラムを作って自立支援をしていくからです。

国や習慣や年齢や言葉が違えば考えや行動が違うのは当然です。先ほどふれたように、今年の新入生の特徴は「多様性」です。新入生の皆さんはぜひそれを「強み」と受け止めて下さい。自分を知り相手を知るための素晴らしい環境が用意されたと考えて下さい。その中で、いかに相手を理解するか、どうすれば相手の立場に立てるか、また自分を理解してもらうためにはどんな工夫をしたらいいかを、クラスの中で、あるいは実習やアルバイトで訪れる介護現場で体験し、学んでいってほしいと思います。

二年後、三年後に「地域医療・地域福祉の最前線を担う即戦力となる人材」になって本校を巣立っていいってほしいと心から願っています。

教職員一同、そんな努力をする新入生を力を合わせて精一杯支えていく所存です。

ご入学おめでとうございます!

 

サンビレッジ国際医療福祉専門学校

校長 小林 月子

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