6月 1, 2018 カテゴリー: 言語聴覚学科ブログ
言語聴覚学科の3年生が、嚥下障害演習の講義で痰の吸引を行いました。
講師は揖斐厚生病院 摂食嚥下認定看護師の川瀬先生です。
座学で基礎的な知識を学んだ後、模型と模擬の痰(たん)を使っていざ実践!
使用した模型はこちら
肌の質感等も本物に近く再現されています。
消毒をして、手袋をして・・・ひとつひとつ手技を確認しながら、行っていきます。
慣れない手技に、ドギマギ。
川瀬先生にご指導頂きながら、口腔内や気道にある痰を引いていきます。
こちらは吸引ビンの中を見ながら何やら話しています。
「こんなに痰って硬いんだね。全然引けなくてびっくりした!」
「実習先では、もう少し色がついたてた気がするけど・・・」
ふむふむ。なかなかいいところに目をつけています。
実はこの痰の色や硬さは、患者さんの体調を示すバロメーターでもあります。
みなさん風邪を引いたとき、痰が黄色くなった経験はありませんか?
感染症にかかると、痰の色が黄色や黄緑色に変化し、粘度も増します。
そのため、吸引した際に痰の色を注意して観察し、患者さんの変化にいち早く気づくようにします。
患者さんだけを見るのではなく、周りのこともしっかり観察できるようになったなぁと、成長を感じた一幕でした。
嚥下障害は命に関わる障害になり兼ねません。
摂食・嚥下場面に密に関わる言語聴覚士にとって、吸引の技術は必要不可欠。
そのためには、正しい知識と確かな技術が必要です。
今日得た知識や技術が、いつか出会う患者さんや利用者さんの役に立ちますように。
(言語聴覚学科教員 板津)