8月 28, 2020 カテゴリー: 言語聴覚学科ブログ
言語聴覚学科1年生の前期開講科目の1つに「地域福祉論」があります。
この講義の目玉は入学してまだ日の浅いうちから、関連施設でコミュニケーションの実践が積めるという点にあります。
初めは苦戦しながらも利用者との関係を築き、コミュニケーションの楽しさを体感する授業です。
今年度は新型コロナウイルスの影響もあり、直接利用者の方とお話しすることはできませんでしたが、
学校と施設を二元中継でむすび、失語症の方とお話ししました。また、実際のSTの訓練場面も見学することができました。
授業後の学生達の感想です。
「訓練をすることももちろん大切ですが、会話を楽しめるようにすること、その方に合わせた方法でコミュニケーションを
とることが大切だと分かりました。」
「失語症の人に限らず、笑顔を引き出すことのできるS Tになりたいと改めて感じました。」
「失語症になってもお話をすることは楽しいと感じていると思うので、もっと失語症についての知識を身につけて
お話がしたいと思います。」
「とても楽しかった。今度は、直接会ってお話したいと思った。訓練の様子もわかり、少しイメージが持てて最高の1時間半だった。」
画面越しでしたが、様々なことを感じ、考えることができたのではないでしょうか。
生のコミュニケーションには適いませんが、皆が同じ場を共有することで、クラスメイトからも学ぶことができ、
コロナ禍における新たな実践の形が発見できた日になりました。
言語聴覚学科 湯川 朗子