作業療法学科ブログ
2018年03月30日 (金)
本日、平成30年度臨床実習指導者会議が開催されました。作業療法学科新3年生は、学外で臨床実習を2か月間×2回行います。その実習先である病院や施設から実習指導者となる作業療法士の方々をお迎えし、実習の課題などを確認したり、本校の教育方針の確認などを行いました。
会議後には、実際実習に行く学生が指導者に質問をします。
「どんな患者さんや利用者さんがみえるのか」「どんな知識を再確認しておいた方がいいのか。」
様々な質問が飛び交います。学生が情報収集をしっかり行っている姿を見て、私も「段取り八分」の大切さを痛感しました。
会議後の表情もすっきりしています。
いい準備ができていますね。
作業療法学科 教員 廣瀬武
言語聴覚学科ブログ
2018年03月28日 (水)
学内での講義を通して学んだ知識を、病院や施設などの現場で実際に検査や訓練を行い、実践力をつけることが臨床実習の目的です。現場での発見と感動は、一人ひとりを成長させてくれます。
この冬、言語聴覚学科の2年生は1ヶ月の臨床評価実習を経験しました。
以下は先日行われた報告会の様子です。
先輩の発表の内容に耳を傾け、メモをとる学生の表情も真剣そのもの。
別の病院に行った同級生からも質問が飛び交います。
現場では机上のテストのように決まった正解はありません。
その場でその都度考えながら、自分で答えを導き出さなくてはならないのです。
大切なことは、もがきながらも自分なりに何かしらの答えを出すこと。
その過程で、「なぜ?」「どうして?」と考えたり、「あーでもない」「こーでもない」と色々な可能性を探ることが大切なんです。
「自分の考えが間違っているんじゃないか?」と思ったりしていませんか?
不安のあまり「緊張する」と萎縮し過ぎていませんか?
ある実習先の先生がおっしゃっていました。
「患者さんにとって一番良い方法は何なのか。色々手探りしながら考えることが大切なんです。その過程にさまざまな選択肢があるけど何が正解なのかは、やってみないとわからない。だから、自分で出した答えが仮に間違っていたとしてもそれはそれでいいんですよ。自分で考えて出した答えなんだから…」
不安でいっぱいだった学生は、その言葉に「嬉しかったです」と目に涙を浮かべながら笑顔で話してくれました。
彼女にとって、きっと忘れられない実習になったことでしょう。
実習は学生を成長させてくれます。
また、患者さんから学ばせていただいていることを改めて感じる瞬間でもあります。
そして、私たち教員は、その懸命な学生の姿からこう学ぶのです。
『初心忘れるべからず』と。
言語聴覚学科 教員 森 晃雄
作業療法学科ブログ
2018年03月28日 (水)
サンビレッジ国際医療福祉専門学校は卒業式を終え、春休みの時期を迎えています。
池田町は自然豊かな環境で、霞間ヶ渓や大津谷など桜の名所がたくさんあります。
実はサンビレッジ国際医療福祉専門学校北館の前にもたくさんの桜が植えられています。特に今日は気温も上がり、いよいよ満開に近づいてきました。
そんな桜咲き誇る時期、春休み中の学生たちは自主的に学校に来ています。教員室から廊下に出ると作業療法学科2年生があちこちで勉強している景色を見ることができます。みんな本を開いてパソコンをカタカタ…。
実は2月に行った評価実習のまとめを行っています。4週間の実習で十分に調べきれなかったこと、不十分だったことを課題にし、もう一度調べ直しまとめています。基礎的な精神医学や解剖学などの教科書や文献から必要な情報を探し出し、自分の言葉でまとめています。
図書館でも…
学生ホールでもまとめています。
そんな実習のまとめに忙しい2年生ですが、息抜きと、人生経験を増やすため?に、自主的に学生ホールのキッチンでイチゴ大福作りを行っていました。
なんと、最後には教職員へ差し入れもいただきました。
2年前まで高校生だった作業療法学科2年生。自分たちで課題を計画的に行いながらも、上手に息を抜きながら、積極的に経験も積んでいく。成長していく姿っていいものですね。
作業療法学科 教員 廣瀬武
入試情報
2018年03月22日 (木)
H31年度入学希望者の皆さんにお知らせです。来年度の入試日程が決まりました。
詳細はこちらをクリック(PDFデータ)
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入試案内ページ
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お知らせ
2018年03月20日 (火)
卒業生代表 介護福祉学科 大江咲子さんの答辞。
彼女が在校生に向けたメッセージ。その内容は目頭を熱くさせられるものでした。
主婦、母親、そして学生と三足のワラジを履く彼女が『悔いの無い学校生活を送ろう』という決意を胸に走り切った二年間。
「人生で最後まで諦めず一生懸命頑張ったことが無かった」と話す彼女が、今、卒業生代表として
「二年前とは確実に違う自分がここに立っています」と述べていました。
以下に答辞の全文を掲載させていただきます。
答辞
暖かく柔らかな日差しと共に、春の訪れを感じる頃となりました。
本日、私たち卒業生は、それぞれの課程を修了し、このサンビレッジ国際医療福祉専門学校を巣立ちます。
理事長、校長先生をはじめ諸先生方、ならびにご来賓の皆様のご臨席のもと、このように盛大な卒業式を挙行していただき、卒業生一同、心からお礼申し上げます。
振り返ってみますと二年前、不安を抱えながらも、これから始まる新しい生活にわくわくしながら、この場所で入学式を迎えました。私たちはこの学校の理念である『人の痛みを自分のこととして感ずる感性と、人が等しく生きてゆくことの福祉観を基本として』をもとに、介護福祉学科、作業療法学科、言語聴覚学科のそれぞれの専門性を活かし、生活を支えていく者として、たくさんのことを学んできました。
特に、二年間で六回あった実習では、私たちが学んでいる“介護”とはいかなるものなのかを理屈ではなく、心と身体で知ることができました。初めての実習では、介護の大変さ、責任の重さ、支援の難しさを知り、自分に自信がなくなりました。利用者の方が、何を話されているのか分からず困惑し、いつも怒っておられ、手が出る利用者の方とのコミュニケーションに心が折れました。「早く死にたい」と話される利用者の方に、また、「家へ帰らせて」と何度も頼まれる利用者の方に、何と返事したらいいのか分からず、おろおろするばかりでした。食事介助では、スプーンにのせる一口の量に悩み、ムセこみに怯え、スプーンを持つ手が震えました。靴下ひとつ着脱するのにも時間がかかり、緊張で汗がふき出しました。
そのうえ、利用者一人ひとりで異なる支援方法。また、同じ利用者の方であっても、その日、その時、その場面で支援方法が変わることもあり、セオリーがありません。誰でもできる仕事だと思っていた私の介護に対する認識は一変し、一気に不安が広がりました。しかし、それと同時に介護を学ぶ意味と重要性、介護福祉士の必要性と存在意義、そして、今の介護のあり方を知ることができました。
また、実習を重ねていく内に、最初は全くできなかった利用者の方とのコミュニケーションが自然とできるようになり、スプーンを持つ手は震えなくなっていました。実習期間が終わりに近づくと、利用者の方と会えなくなる寂しさで胸が痛み、最終日には、私の手を強く握って「頑張るんだよ。ありがとうね。」とおっしゃり、涙をこぼされる優しい利用者の方に、離れがたい思いと感謝の気持ちで涙があふれました。数々の実習を通して、介護の奥深さや楽しさ、やりがいを見つけることができました。
実習も大変でしたが、主婦であり母である私には、家庭と学業の両立も想像以上に大変でした。帰宅すると家事に追われ、毎日の授業の復習や課題をこなすには、睡眠時間を減らすしかありませんでした。夜十一時前後に寝て、朝四時に起きるという生活が続き、テストや実習期間になると睡眠時間は更に減りました。気持ちに余裕がなくなり家族にあたったり、家事をおろそかにし、自己嫌悪に陥ることも何度かありました。けれど「もう辞めよう」「学校なんか辞めよう」と思ったことは一度もありませんでした。それは、この学校に入学した時「悔いの無い学校生活を送ろう」と決意していたからです。
私は自分の人生の中で、最後まで諦めずに一生懸命頑張ったことがありませんでした。自分の人生に自信をつけたかったのだと思います。二年間くじけずにやり通せたら自信を持って生きていけるのではないか、これがその最後の機会ではないかと。そして、今、二年前とは確実に違う自分がここに立っています。それは自分ひとりの努力だけでは成し得なかった事です。周りの支えあってこその結果だと思っています。
学校生活でもいろいろな事がありました。自分の子ほども年の違うクラスメイトに、どう接すればいいのか最初は不安でしたが、一緒に過ごしていくうち、自然な会話ができるようになっていました。思えばクラスメイトと過ごす毎日が、コミュニケーションやチームワークの力をつける勉強になっていたと感じます。個性の違う一人ひとりの存在があってこそ、自分とは違う見解があることを知り、それを聞く姿勢が大切であることを学びました。国家試験の合格と卒業という共通の目標に向かって、共に悩み、助け合えた二年間でした。
本日、この佳き日を迎えることができたのは、未熟な私たちを優しく受け入れて下さった利用者の方々、学び多き実習になるようにアドバイスしてくださった指導者の方々、いつも暖かい励ましと時には厳しくご指導くださいました先生方、苦楽を共にしてきたクラスの仲間たち、そして、今日まで私たちを見守り、心の支えとしてなってくれた家族のおかげです。心より感謝申し上げます。
私たちは卒業し、それぞれの新しい道を歩み始めます。ここで過ごした日々は私たちの誇りであり、これから各々が未来を切り開いていく力になると思います。まだまだ未熟な私たちではありますが、温かく見守ってくだされば幸いです。そして、在校生の皆さん、隣を見てください。あなたの隣にいる人は、あなたが困った時に力になってくれる人です。そしてあなたは、隣にいるその人の力になってあげてください。時にはぶつかり、反発しあう事もあると思います。どうしても好きになれない相手もいるかもしれません。それでも助けてあげて下さい。それが必ずお互いの成長につながります。もしもこの先、自分たちだけでは解決できない問題が起きた時には、皆さんの力を信じ、見守ってくださる先生方のお力を借りて、乗り越えていってください。そして、常に感謝の気持ちと笑顔を忘れないでください。
同じ道を志す皆さんが、有意義な学生生活を送られますことを心からお祈り申し上げます。
最後となりましたが、理事長、校長先生をはじめ、ご臨席の皆様のご健勝を念じますとともに、私たち卒業生の故郷である、サンビレッジ国際医療福祉専門学校の益々のご発展を心より祈念し、答辞といたします。
平成三十年三月十三日
サンビレッジ国際医療福祉専門学校
卒業生代表 大江咲子