卒業後に作業療法士として活躍するためには、座学ばかりではいけません。
様々な知識を得ることはもちろん、在学中から体験し、経験を積み、経験をディスカッションを通し共有し、実践しプレゼンテーションする能力を身につける必要があります。
サンビレッジ国際医療福祉専門学校の作業療法学科は、体験や経験から学び、そこから論理的思考へと結びつけていくことが必要だと考えています。
特に作業療法学科2年生は、3年間の中でも授業数が多く、学ぶことが非常に幅広い学年です。
作業療法士としての治療方法を学ぶ「作業療法治療学」も、身体障害障害領域や発達領域など幅広く学んでいきます。
その身体障害領域の一コマである「熱傷」について、名古屋の独立行政法人・中京病院で作業療法士として活躍されている工藤啓介先生がお話ししていただきました。
熱傷とは簡単に言えば「やけど」です。
中京病院では、熱傷の治療に作業療法士が積極的に関わっています。工藤先生は実際の治療方法をわかりやすく講義していただけました。
熱傷の急性期では包帯の巻き方が、後の治療成績に大きな影響を与えます。実際どのような圧力で、どのような手順で巻けばいいのかなどなど、経験と熟練を必要とします。今回、2年生はそんな包帯を巻く経験をさせていただきました。
しわができてしまったり、きつくなり過ぎてもいけません。
熱傷によって損傷した皮膚の代わりとなる包帯。巻くにはとても高いスキルが必要です。学生も工藤先生の巻き方を興味深く観察しています。
完成した巻き方はこちら。
指の運動を阻害しない巻き方となっていました。
出来はどうあれ、学生たちも果敢に挑戦していました。
この体験や経験こそが、座学で学んだ事の理解を深めます。在学中にこのような経験を通し、将来は現場で活躍する作業療法士になってもらえると信じています。
作業療法学科 教員 廣瀬武
猛暑の中、36名の方に参加していただきました。
暑い中本当にありがとうございました。
いよいよ進路選択の時期だけあって皆さん真剣な表情で質問されていました。
さて、それぞれの学科の体験授業です。
介護福祉学科では車いす操作体験を行いました。
作業療法学科では在校生がCampusツアーを主導しました。
実際の授業で作成する装具やスプリント(作業療法士が作成する装具のようなもの)に触れたり、教室の役割などを説明させていただきました。今回のカメラマンは作業療法学科2年生の在校生。さすが元写真部だけであって素晴らしい腕前でした。
体験授業では「バイオメカニクスとは?」という難しい内容でしたが、体験を通して支持基底面や重心について楽しく学んでいただけました。
言語聴覚学科の体験授業は「声を出さずに、気持ちを伝えることはできるのか!?」。透明文字盤を使用して声を出さずにコミュニケーションを行う体験をしていただきました。
オープンキャンパスに参加していただけた方のアンケート結果です。
「講義だけでなく、様々な体験ができるという点がとても好印象でした。先生がとてもいい方でした」高校3年生 男性
今年の夏のオープンキャンパスは始まったばかりです。
次回のオープンキャンパスは8月11日(土・祝)に開催します。
ぜひ一度、本校のオープンキャンパスに足を運んでみませんか
教員・学生一同、お会いできることを楽しみにしています。
7月1日(日)に開催します。
10:00~12:00(受付9:45~)
場所:サンビレッジ国際医療福祉専門学校 北館
各学科ともに、実際に受ける授業がどのような雰囲気で行われているのか、どんな内容を学ぶのか、様々な事がわかるよう、体験授業が用意されています。
今回の各学科の体験授業は…
介護福祉学科
「からだのしくみの理解と吸引体験 」
従来看護師が行ってきた吸引。介護福祉士もそのケアを担うことになりました。モデル機を使って実際に吸引を行ってみましょう。ミニ講義もありますよ。
作業療法学科
「精神科作業療法について。」
精神科作業療法では、よく卓球が行われます。なぜだと思いますか?卓球といえども、そこにはいろいろな要素が含まれています。卓球をしながらひもといてみませんか?
言語聴覚学科
「声を出さずに、気持ちを伝えることはできるのか!?」
コミュニケーションには欠かせない「ことば」と「声」。それを失った時、人はどのように、気持ちを伝えたらよいのでしょうか。ジェスチャーを使う、文字を書くなどの方法以外にも、実はたくさんのコミュニケーションツールがあります。それらを駆使し、相手に気持ちを伝えてみましょう!
となっております。
また、こんな方にサンビレッジのオープンキャンパスはお勧めです。
①もうなりたい職種が決まっていて、どの学校が自分に合っているか確かめたい高校3年生の方。
②まだ、なりたいものが見つからず、介護福祉士・作業療法士・言語聴覚士の仕事について知ってみたい高校生・中学生の方。
③医療・福祉の仕事に興味のある方。
④仕事を辞め、今後手に職をつけ、働いていきたい社会人の方。
⑤自分のお子様に勧めたい仕事を探している保護者の方
「Opencampus申し込み」から必要事項を入力の上、お申し込みください。
また、下記電話番号にてお電話でも申し込み可能です。
0585-45-2220(サンビレッジ国際医療福祉専門学校)
詳細はバナーをクリックしてください。
↓ ↓ ↓
お電話での申し込み締め切りは6月29日(金)、ホームページからのお申し込みは6月30日(土)までとなっています。
6月17日の日曜日に公開講座と体験型ワークショップが開催されました。
小学生から70代の方々まで幅広く、そして多くの方に参加していただけました。
公開講座「ロジカルシンキングがわかれば勉強なんて怖くない」では細川寛将 氏から、脳科学の観点より効率的な勉強方法を提案していただきました。「なぜスタバでの勉強ははかどるのか?」や、「なぜ暗記ではなく理解なのか?」など非常におもしろい話が続きました。
参加者の方々は興味深そうにメモを取られていました。
「知ってみよう、自分の認知特性」では本校の作業療法学科教員、廣瀬武がそれぞれの認知特性にあった勉強方法やノート作りの提案をさせていただきました。
「視覚優位者」と「言語優位者・聴覚優位者」のノート作りは違います。本校の学生に対し行っている細やかな指導の一部を公開させていただきました。
自由参加でしたが、本校の学生も参加していました。
参加者の声です。
16歳 女性 高校生
自分の認知特性から最適な勉強方法を知ることができ、今日からでもやりたいと思いました。この方法を自分の物に定着させたいと思いました。ありがとうございました。
40代 男性
今回の講話は多くの気づきがあり、この年齢になって初めて知ったことがいくつかありました。私は子供を持つ親ですので、子どもへの指導という面でも役に立ちましたし、会社でも応用できるところがありました。ありがとうございました。
10代 女性 高校生
今まで自分に合った勉強法はできていなかったのかなと思いました。ですので図などを用いてうまく勉強できればいいと思いました。
満足度もとても高い公開講座・体験型ワークショップになりました。
またサンビレッジ国際医療福祉専門学校で行われる公開講座を楽しみにしていてください。
本校は母体である社会福祉法人新生会の現場を「第2の校舎」として、様々な授業を行っています。
今年度新たに生活支援技術の実際を学ばせて頂くことになりました。
その第一弾は、環境整備のベッドメイキングです。
学校で基礎を学び、技術練習を繰り返し行い、現場へ行きましたが、実際の現場ではなかなかうまくいきません。
シワができないように・・・
利用者さんが近くにいらっしゃると緊張する・・・
利用者のお部屋にお邪魔させて頂くという緊張感や、作業スペースが十分とれない狭い環境の中でシーツを敷いたり、始める前と同じ位置に私物を戻したり、自分たちの思い描いていたようにはできなかったようです。
学校で学ぶだけでなく実際に現場で学ぶからこそ、実践力を身に付けることになるのだと改めて感じました。
介護福祉学科教員 和久井 愛