言語聴覚学科の3年生が、嚥下障害演習の講義で痰の吸引を行いました。
講師は揖斐厚生病院 摂食嚥下認定看護師の川瀬先生です。
座学で基礎的な知識を学んだ後、模型と模擬の痰(たん)を使っていざ実践!
使用した模型はこちら
肌の質感等も本物に近く再現されています。
消毒をして、手袋をして・・・ひとつひとつ手技を確認しながら、行っていきます。
慣れない手技に、ドギマギ。
川瀬先生にご指導頂きながら、口腔内や気道にある痰を引いていきます。
こちらは吸引ビンの中を見ながら何やら話しています。
「こんなに痰って硬いんだね。全然引けなくてびっくりした!」
「実習先では、もう少し色がついたてた気がするけど・・・」
ふむふむ。なかなかいいところに目をつけています。
実はこの痰の色や硬さは、患者さんの体調を示すバロメーターでもあります。
みなさん風邪を引いたとき、痰が黄色くなった経験はありませんか?
感染症にかかると、痰の色が黄色や黄緑色に変化し、粘度も増します。
そのため、吸引した際に痰の色を注意して観察し、患者さんの変化にいち早く気づくようにします。
患者さんだけを見るのではなく、周りのこともしっかり観察できるようになったなぁと、成長を感じた一幕でした。
嚥下障害は命に関わる障害になり兼ねません。
摂食・嚥下場面に密に関わる言語聴覚士にとって、吸引の技術は必要不可欠。
そのためには、正しい知識と確かな技術が必要です。
今日得た知識や技術が、いつか出会う患者さんや利用者さんの役に立ちますように。
(言語聴覚学科教員 板津)
新緑まぶしい五月晴れ。今日5月19日はサンビ祭の日です。
サンビ祭とは、毎年この時期に開催される体育祭のこと。
この日ばかりは朝からソワソワ落ち着きません。
何故って?
それは、一言でいうと「楽しみ」だから。
楽しくなければ行事じゃないですもの!
うちの学校は、行事の内容は基本的に学生が主体となって企画・実行していきます。
全てがスムーズにいく訳ではありません。時には衝突することもあるでしょう。
でも、いいんですそれで…。
だって、それは将来、実社会で必要な経験だから。
そうやって、ぶつかり合いながら、一つのものを創り上げていく。
学生が自分たちで創り上げてきた企画だからこそ、楽しみで仕方がないんですよ。
さあ、どんな感じだったんでしょうか!?
今年のサンビ祭実行委員長 介護福祉学科2年の種田君です。
イェーイ!ST1年
私のパッションは静かに燃える(by小泉先生)
今年のOT1年生は担任も”華やか”
学年を超えてチームOTの輪
お揃いのTシャツはST2年生
Choo Choo TRAINなST3年生
OT2年生はレインボーカラーで登場
今年も強いぜ!介護福祉学科
ラムネ早飲み
飲みきったら~~っ
はい、ダッシュー!
じゃ~ん け~んポン 「どや!」
「う”ぁぁぁ~負けたぁぁぁ」
当日は学生たちと一緒に教員も大はしゃぎ(笑)
校長先生、美味しいスイカありがとうございま~す
いかがでしたか?この学生たちの楽しそうな笑顔。
自分たちで創り上げた企画だからこそ本気で楽しめるんですよね。
笑いの絶えないこのサンビ祭の伝統を、是非とも後輩へ受け継いで欲しいものです。
さわやかな5月の風に吹かれながら、学生達も教員も笑いの絶えない一日を満喫しました。
最後に、実行委員の皆さん本当にご苦労様でした。
楽しい企画をありがとう。
言語聴覚学科 森 晃雄
去る5月2日、県立大垣桜高校 福祉科の講習会にお招きいただきました。
当日は「作業療法士と言語聴覚士 ―リハビリの仕事―」をテーマに、本校の作業療法学科主任 廣瀬と言語聴覚学科教員 森が、それぞれの職種の具体的な支援方法を、生徒のみなさんに体験していただきながら講義をさせていただきました。
【作業療法士 広瀬】
【言語聴覚士 森】
福祉科の皆さんには「医療や福祉の世界にはこういう仕事もあるんだ」と興味・関心を持ってもらえたら嬉しいです。
【私たちの話を真剣な眼差しで聞いてくれました】
さて、「地域包括ケア」ということばをご存知でしょうか。“地域を支える医療・福祉”というワードは2025年問題が囁かれる中、今後、重要なキーワードと言えるかもしれません。そして、近い将来、その担い手として、大垣桜高校福祉科の皆さんが、この地域の福祉・医療の未来に欠かせない存在となることを心から願っております。
地元で生まれ育った若い力にこの西濃地域の福祉・医療の未来を託して…。
私たちの使命は「地域の福祉や医療を担う専門家を育て、そして社会へ還元する。」ことです。
地域に根差した地元から愛される学校を目指して、今後もこの岐阜の小さな学び舎から大きなこころざしを届けていきたいと思います。
最後に、このような機会を設けていただいた大垣桜高校の渡辺校長先生、諸先生方へ感謝申し上げます。
言語聴覚学科 森 晃雄
本日平成30年度の第1回オープンキャンパスを開催しました。
あいにくの雨模様の中、18名の方が参加していいただけました。
本校の在校生もおもてなしです。
まずは学校の概要説明をさせていただき、その後に各学科の授業を体験していただきました。
実はこの体験授業が人気なんです。
体験授業には在校生も参加します。どんな雰囲気の授業が行われているのか、どんなやり取りが教員と学生の間で行われているのか、どんなことを学ぶのかを知ることができます。
介護福祉学科は、実際の授業で行われる医療的ケアの一つである痰の吸引体験をしました。
作業療法学科では、ソックスエイドを作成し、実際に靴下を履く体験をしました。
言語聴覚学科では、ゼリーを飲み込むときに聞かれる、実際の嚥下音を聞く体験をしました。
各学科とも体験授業は大いに盛り上がっていました。
体験授業後はteatimeで在校生と意見交換。
「実際に駅から徒歩で何分かかりますか?」
「入試の問題はどのようなものですか?」
「授業についていくのは大変ですか?」
「高校の時に神経なんて勉強していませんが大丈夫でしょうか?」
「国家試験の合格率はどれくらいですか?」
「車で通うことはできますか?」
などの質問が飛び交っていました。
きっと在校生だからこそ聞きやすいこともありますよね!
今回は卒業生も参加していただきました。この4月からフェニックス 総合クリニックで、言語聴覚士として働く斎藤佐紀さんです。
現場でのやりがいや、言語聴覚士として大切なことなどをお話ししていただきました。
最後にオープンキャンパスに参加された方の感想の一例です。
「体験授業が充実していて楽しかった」高校3年生 女性
「在校生が気軽に話しかけてくれたことやいろんな方とコミュニケーション取ることができたことが印象的だった。」20代 女性
今後もオープンキャンパスを開催していきます。
皆様のお申し込みをお待ちしております。
今回は社会人経験を経て本校に入学した学生にスポットをあててみました。
本校には、社会人経験者の方も多く在籍していますが、言語聴覚学科に在籍するTさんもそのひとり。
実は、主婦、母親、そして学生と3足のワラジを履く頑張りママさんなのです。
「今、こうやって再び勉強ができるのも、わがままを聞いてくれた家族の協力と理解があるから。そして、クラスの仲間の支えがあるから」と語ってくれたTさん。
「言語聴覚士になりたい」と思ってから専門学校入学に至るまで、さまざま不安や葛藤もあったことでしょう。
一昨年前のオープンキャンパスに参加していた彼女。当時、いろいろと質問してくれていたことを思い出します。
そんな、彼女も今では、高校からストレートで入ってきた学生らとともに日々和気あいあいと学んでいます。
若い学生達を穏やかに見守ってくれる存在としてクラスの安心感にも繋がっているようです。
社会人を経験された方の前職や年齢、生活背景は様々です。高校を卒業したばかりの学生にとっては、彼らの言動や振る舞い、物事を計画的に進める思考力など学ぶことも多いでしょう。
それが専門学校で学ぶ良さなのではないかと感じています。
私たちは学び直したいと思う気持ちを大切にしています。
社会人経験者で医療・福祉の仕事にご興味のある方、更なるスキルアップの為に国家資格取得を考えておられる方。今年度もオープンキャンパスを開催していますので、お気軽にお問合せ下さい。
そうそう、話を戻しますね。
事務系の仕事をされていた彼女が、なぜ医療・福祉の分野で再び学ぼうと入学を決意したのでしょう?
そのインタビューの内容は次回のブログにてお伝えしたいと思います。お楽しみに。
言語聴覚学科 教員 森 晃雄